まずGT‐Rのための超高出力エンジン

ボディのパッヶージング/レイアウトは、従来になく明快であった。
「目標がはっきりしており、何を捨てるかということが絞り込まれていました。スカイ
ラインは右ハンドル専用ボディで、従来よりリヤ・スペースやトランク・スペースを切り
詰め、全高を低くし、そしてフラッシュサーフェスを徹底しました。そしてボディそのも
のはねじり剛性、サスペンションの取り付け剛性などを最も重視することにしました」
(岩崎主幹)
伊藤主管の、伸ばすべきものは伸ばし、切るべきものは切るという、大胆な割り切りに
よって、明快なパッケージング/レイアウトが実現しようとしていた。従来路線のアップ
サイジングでは、あらゆる項目が旧型モデルを上回ることが必須とされてきた。このよう
な発想では、けつきよくあらゆる部分が肥大化し、結果的にはクルマのバランスやコンセ
プトそのものを阻害してしまうのだ。次期型スカイラインは、このような悪循環を打ち破
ることになったのである。
スカイラインシリーズの頂点に位置するGT‐Rの開発構想は、最初から伊藤主管の脳
裏にあった。そしてその構想の根幹をなすのは、まずGT‐Rのための超高出力エンジン
であった。

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最も初期の構想では、GT‐RはFR/2WDとして企画され、搭載エンジンは2.3
54ターボで260.280PS、そして車両重量は1250地ていどが目標となり、
したがって馬力荷重は妬昭/PSがターゲットとされていた。

これならグループA規則による最低重量は1180蛇とすることができるからである。

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